ひな祭りの歌詞の本当の意味まとめ
2020/04/10
3月の最初のイベントと言えばひな祭り。
おひなさまを飾ったり、ひな祭りの献立を作ったりして、ひな祭りを楽しむ方多いかと思いますが、そう言えば、ひな祭りの歌ってどんなのだっけ・・・?なんて思う方多いかと思います。
今回は、ひな祭りの本当の歌詞の意味について詳しくまとめてみました。
ひな祭りとは?
ひな祭りとは、昔から女の子の成長を祈る年間行事です。
旧暦では桃の花が、咲く季節にあたるため桃の節句とも呼ばれていました。
男雛と女雛を中心とする人形を飾り、周りに桃の花、菱餅、雛あられ、白酒などを飾り飲食を楽しむ節句お祭りです。
男雛を『お内裏様』、女雛を『お雛様』と呼び、三人官女以下のその他大勢の随臣、従者人形を『共揃い』と言います。
※ちなみに、菱餅(ひしもち)の赤は先祖を尊び、厄を祓い、健康を祝うために飾りますので、忘れずに飾るようにしましょう。
ひな祭りの歌詞とは?
歌詞:うれしいひなまつり作詞 サトウハチロー/作曲 河村光陽
お花をあげましょ 桃の花
五人ばやしの 笛太鼓
今日はたのしい ひなまつり♫
二人ならんで すまし顔
お嫁にいらした 姉様に
よく似た官女の 白い顔♫
かすかにゆする 春の風
すこし白酒 めされたか
あかいお顔の 右大臣♫
今日はわたしも はれ姿
春のやよいの このよき日
なによりうれしい ひなまつり♫
うれしいひなまつりの歌詞の意味とは?
昔からひな祭りの時期になると、祝い事の歌でもある『うれしいひなまつりの歌』を歌う方多いかと思います。
しかし、うれしいひなまつりの歌は、お祝い事とは少し違い、実は、悲しい歌詞でもあり、曲調も悲しい旋律でもあるのです。
これは、私もびっくり・・・。
小さい頃、幼稚園で楽しそうに歌いながら雛あられを食べてた私は一体なんだったのでしょうか・・・。笑
まず、1つ目の歌
お花をあげましょ 桃の花
五人ばやしの 笛太鼓
今日はたのしい ひなまつり♫
この歌が作られたのは1935年、作詞であるサトウハチローさんは子どもを引き取って離婚したばかりでした。
母親と離れて寂しそうにしている我が子・・・。
この時に、母と離れて寂しそうにしている子供たちに、ひな人形のセットを買って、楽しい時を過ごしたその様子を歌にしたといわれています。
2つ目は、
二人ならんで すまし顔
お嫁にいらした 姉様に
よく似た官女の 白い顔♫
この歌詞は、嫁ぎ先が決まった直後に亡くなってしまったお姉さんへの思いが込められています。
歌詞の中にもある姉様とは、サトウハチローさんの実のお姉さま。
幼少の頃のケガが原因で、外で遊べなかったサトウハチローさんは、信用できるお姉さまであり、ピアノ先生でもありました。
しかし、お姉さんは嫁ぎ先が決まった直後に、18歳と言う若さで亡くなってしまいました。
作詞のサトウハチローさんはせめて、歌の中だけでも姉を嫁がせてあげようという気持ちを込めて、この歌を作ったといわれています。
『お嫁にいらした姉さまに よく似た官女の白い顔』と言う歌詞お姉さまのことが、書いてあるのが良く分かります。
うれしいひな祭の歌は外国でも有名?
ひな祭りは、女のこの成長を見守る日本の伝統的な行事とも言えますが、そのひな祭りの時に歌われる歌『うれしいひな祭り』は日本の童謡ですが、実はメキシコでも有名なんです。
実は、1960年代にメキシコの音楽グループ、ロス・パンチョスが 『悲しきみなしご』という曲のタイトルでカバーしています。
なので、アメリカやメキシコの人に『うれしいひな祭り』を聞かせると『昔ヒットしたメキシコの歌じゃないか!!!』と普通に答える人が多いです。
しかし、日本ひなまつりの童謡の曲を表記されないまま曲がメキシコで定着してしまった為、このメロディー自体をメキシコの曲と勘違いしている方が多いですが、実際の所、平成7年に日本の曲として登録されていますので、うれしいひなまつりの歌は、日本の歌であります。
まとめ
今回は、ひな祭りの歌詞について詳しくまとめてみましたがいかがだったでしょうか?
ひな祭りの歌『うれしいひなまつり』は昔から有名ですが、この歌には 桃の節句を祝う楽しいひな祭りとは違う、少し違った別の意味が込められています。
知れば知る程、深い意味でもあるこの歌詞。
ちょっとした豆知識にもなりますので、是非頭に入れておいて、ひな祭りを楽しんで過ごしてくださいね。